堆肥などに炭素窒素比C/Nという表示がありますが何を意味しているのでしょうか?また数値は肥料効果をどのように表しているのでしょうか


 C/N比とは、その物質に含まれる炭素(C)と窒素(N)の重量比を表しています。だいたい稲わらや落ち葉ではCが多くNが少ないので、C/Nは大きくなります(50とか100)。これに対して、タンパク質そのもののC/N比は5くらい、微生物の菌体では10くらいです            
 堆肥化は有機物が分解される過程です。Cは分解されてCO2になりどんどん大気に逃げていき、Nは次第にアンモニウムイオンになり、一    部は硝酸イオンになります。アンモニウムイオンも硝酸イオンも微生物は大好きで、これらを取り込んで菌体を増やしますが、炭素(二酸化炭   素)と違ってほとんど逃げませんので、堆肥化の進行に伴ってC/N比は低下します。堆肥化の程度の評価として、C/N比が30以下になればよい、などと言います。菌体のC/N比は10くらいですので、これに近づくと完熟していると表現します。
           

落ち葉の堆肥化で天地返しをいないでも上手く堆肥化ができる方法がありますか


 通気するとよいのでしょうが水分の偏りもよくないので、天地返しがもっとも有効な方法だと思います。あるいは通気性がよく水持ちが良い(←矛盾してます)条件だとよいです。

堆肥を入れると連作障害が出にくいと言われているが、何故ででしょうか
            
 連作障害の原因の一つは微生物相の偏りと言われています。堆肥を入れることで微生物が多様になり、特定の菌の爆発的増殖を抑制するので、連作障害が低減されるのだろうと思います 。しかし、豆とかナスとかネギは同じ場所で作らない方がいいと思います。

コンパニオオンプランツ実験として3年間ナスとニラを混植栽培していますが、毎年病気にもかからずよくできていますが、コンパニオンプランツは虫除け効果があるのですか。

ニラ、ニンニクなどユリ科植物はイオウを含む物質を作りますが、この物質に昆虫に昆虫の忌避効果があるようです。
           

生ごみを土のう袋で糠や畑の土を使って1次発酵させ、土に埋めて完熟堆肥にする方法を実施しているが、生ごみのまま土に入れるのとどうちがいますか。またCO2が発生しますか。
           

堆肥化は微生物が活動した結果生じますので、米ぬかなどで微生物を元気にしてあげると土に直接混ぜた場合よりも堆肥化は早くなります。堆肥化とは有機物の好気的分解ですので二酸化酸素は必ず発生します。
           

生ごみを堆肥化する時塩分は悪いのでしょうか、影響はどのようにでるのでしょうか

塩分濃度が高いと一般に微生物の活動は抑えられます。食べ残しばかりでは塩分は多すぎるでしょう。しかし普通の生ゴミでしたら問題ないと思 います。